ソーシャルメディアとうつの関連は11年間続いていた
ソーシャルメディアの利用と心の健康については以前から研究されてきましたが、若者だけを対象にした研究や、1つの時点のデータを使った研究も多く、テレビやゲームなどをまとめて「スクリーン時間」として扱うケースもありました。
そこで研究チームは、ソーシャルメディアを他のデジタル活動から分けたうえで、抑うつとの関連が異なる年代や年でも繰り返し現れるのかを調べました。
分析したのは、2014~2024年に毎年実施された「Media Behavior & Influence Study」に参加した18~70歳の米国成人、計18万3300人です。
ただし同じ人を11年間追跡したのではなく、それぞれの年に別の成人集団を調べた「連続横断研究」です。
参加者は年齢、性別、所得、学歴、職業などに加え、ソーシャルメディア、インターネット、ゲーム、テレビなどの利用について回答しました。
利用時間はスマートフォンの記録ではなく、普段の各時間帯にソーシャルメディアを利用する確率を回答してもらい、そこから1日当たりの時間を推定しています。
また、抑うつについても医師が診断したわけではなく、31種類の健康状態のうち「depression(抑うつ)」を抱えていると本人が回答したかどうかを指標としました。
研究チームは統計分析に加えて機械学習も使い、多くの条件を同時に考慮したとき、ソーシャルメディア利用が「抑うつあり」と答えた人を見分けるうえでどれほど重要なのかを調べました。
その結果、利用時間が長い人ほど「抑うつあり」と回答する傾向が11年間すべてで確認され、ソーシャルメディア利用は機械学習でも重要な要因の1つとなりました。
では、注目される「1日2.5時間」という数字はどこから出てきたのでしょうか。
より詳細な結果を次項で見ていきます。
































