立ちっぱなしも体に悪いのか?
1日の座位時間が長いほど、健康に害悪を及ぼすことは数多くの研究で証明されています。
座りっぱなしの生活を続けている人は腰痛や肥満、首の痛み、不全や脳卒中といった心血管疾患、糖尿病、早期死亡などのリスクが高まるのです。
特に1日に6〜8時間以上座り続けているとこれらの病気のリスクが高まると指摘されています。
しかしデスクワークやネットが浸透した現代社会では、多くの人がどうしても座りっぱなしにならざるを得ません。
そこで近年、健康的に仕事を続けられるよう広まりつつあるのがスタンディングデスクです。
スタンディングデスクは机の高さを腰やお腹の位置まで高めることで、立ったまま作業ができる便利な代物。
「健康を気にかけてスタンディングデスクで作業するようにしている」という方も多いかもしれません。
一方で、立ちっぱなしにもデメリットがあり、立ったままの姿勢が足腰や背中、関節にストレスをかけて、姿勢が悪くなったり、浮腫みやすくなったりすることが知られています。
これらを踏まえて、シドニー大学の研究チームは「立ちっぱなしの生活が体の循環器系の健康にどのような影響を及ぼすのか」をより詳しく明らかにしようと考えました。