「長く眠る人」は死亡リスクが34%も高かった

研究チームは今回、世界79の調査研究、210万人以上のデータを解析し、「睡眠時間と死亡率の関係」を探りました。
その結果、1晩7〜8時間の睡眠をとる人が最も死亡リスクが低く、それよりも短い睡眠(7時間未満)の人は14%、そして長すぎる睡眠(9時間以上)の人はなんと34%も死亡リスクが高まるという結果が出たのです。
さらに性別によっても傾向は異なりました。
短時間睡眠による死亡リスクの増加は男性のほうが高く、一方で長時間睡眠によるリスクの増加は女性に強く見られました。
これまでの睡眠研究では、「寝不足は健康に悪い」とされてきましたが、「寝すぎ」もまた無視できないリスクであることが、改めて裏づけられた形です。
また、過去の別の大規模研究(2018年)でも、睡眠時間が9時間を超えると死亡率が14%高くなるとの報告があり、今回の結果はその傾向をさらに明確にしたものとなっています。
では、なぜ長く眠ることが、これほどまでに健康に悪いのでしょうか?