3種のサルの鳴き声に、人間と同じ段階の決まりはあったのか?

サルたちの鳴き声の並びは、単純な決まりだけで説明できるのか、それとももっと複雑な決まりが必要なのか。
分析の結果、3種いずれの鳴き声の並びにも、「超正規」な再帰的文法から生まれた可能性が最も高い部分が含まれていることが示されました。
研究チームは、この点が人間の言葉に似ていると述べています。
つまり、動物の文法は良くても単純な段階どまり、という従来の見方に収まらない並びが、サルたちの鳴き声の中に見つかったことになります。
ただし注意したいのは、これは鳴き声の並びのすべてではなく「一部」についての結果だという点です。
また、その部分がそうした文法から生まれたと断定したのではなく、「最も可能性が高い」と評価されたという結果でもあります。
それでも、系統の離れた3種のそれぞれで、こうした部分が見つかったことは見逃せません。
研究チームは今回の発見が、文法こそが人類へとつながる進化の大きな転換点だった、という考え方に疑問を投げかけるものだとしています。
文法の獲得を人類だけの大きな転換点とみなす筋書きのほかにも、別の進化のシナリオを考える余地が生まれるというわけです。
その具体的な中身は、これからの議論を待つことになりそうです。
私たちが「ただの鳴き声」として聞き流してきた音の並びにも、人間の言葉と似た決まりが潜んでいるのかもしれません。
人間と動物を分けていた線は、思っていたよりずっとあいまいなのかもしれません。






















