魚のオスの好みは単純、メスの好みは複雑だと判明
魚のオスの好みは単純、メスの好みは複雑だと判明 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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魚のオスの好みは単純、メスの好みは複雑だと判明

2026.10.03 21:05:00 Saturday

友人に「どんな人がタイプなの」と聞かれて、うまく答えられずに笑ってごまかしたことがある人は少なくないはずです。

自分の好みをはっきり言葉にするのは、案外むずかしいものです。

相手が動物となれば、なおさら本人に聞くことはできません。

そこでエクセター大学の研究チームは、魚に画面の中の「仮想の相手」を選ばせ、それを9世代にわたってくり返すという実験を行いました。

いわば魚たちに、自分だけの「理想の相手」をデザインさせたのです。

では、オスとメスはそれぞれ、どんな相手を作り上げたのでしょうか。

この話題の詳細は2026年9月29日に『Phys.org』にて公開されました。

Nine generations of virtual dating reveal how fish shape their ideal mates (Phys.org) https://phys.org/news/2026-09-generations-virtual-dating-reveal-fish.html

画面の中で「理想の相手」を育てる実験

画面の中で「理想の相手」を育てる実験
画面の中で「理想の相手」を育てる実験 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

実験に使われたのは、中米原産の「グリーンソードテール」という魚です。

名前は、オスの尾びれが剣のような独特の形をしていることに由来します。

研究チームのキャスリン・バロー氏によると、実験で動物に見せられる相手の種類はどうしても限られるため、配偶者選び(子を残す相手選び)を調べるのは難しいのだといいます。

そこでチームは、水槽の両端に画面を置き、それぞれに違う仮想の相手の動く映像を映しました。

実験ではメス11匹とオス12匹を、1匹ずつ試しました。

魚を3分間自由に泳がせ、真ん中の中立ゾーンと、それぞれの画面の近くのゾーンのうち、どこにいたかを観察します。

そして、より長く近くにいたほうの仮想の相手が「勝ち」となります。

面白いのはここからです。

勝った仮想の魚は「生き残り」、別の回で勝った仮想の魚と組み合わせて、その特徴をもとに新しい仮想の魚を2匹作るのです。

この「子ども」たちが次の世代として、次の回の候補になります。

この作業には遺伝的アルゴリズム(勝ち残った候補どうしの特徴を組み合わせて、新しい候補を作り出していく計算の方法)が使われました。

これは性淘汰(魅力的な特徴をもつ個体ほど相手に選ばれて子を残しやすく、その特徴が世代を重ねるごとに強まっていくという考え方)を、画面の中でまねたものです。

こうして9世代をくり返すうちに、魚たちは自分の好みをしぼり込み、理想の相手へと近づいていけるわけです。

次ページオスとメスが作り上げた「理想の相手」とは?

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