オスとメスが作り上げた「理想の相手」とは?

結論から言うと、オスとメスの好みには、はっきりとした違いが見られました。
オスは一貫して、より大きなメスを選び続けたのです。
その結果、最後の世代の仮想のメスは、最初の世代に比べて平均で24%以上も大きくなっていました。
この好みは、大きなメスほど多くの子を産めることを反映している可能性が高いと考えられています。
一方で、メスの好みはそう単純ではありませんでした。
メスでは個体ごとの違いがずっと大きく、たとえば長い尾を好んだり、鮮やかな色を好んだりと、好みがさまざまだったのです。
中には、選んだ相手がだんだんメスのような見た目になっていったメスもいました。
理由ははっきりしていませんが、このメスはオスらしい威圧的な特徴を避けて遠ざかり、その結果メスらしい特徴のほうへ寄っていった可能性があるといいます。
ところで、なぜこの実験にグリーンソードテールが選ばれたのでしょうか。
研究チームのローラ・ケリー博士によると、この魚は他の魚の映像にきちんと反応し、しかも子育てをしないためだといいます。
ケリー博士によると、そのためグリーンソードテールの相手選びは、主に子に伝える「よい遺伝子」を求めるもので、比較的わかりやすいのだそうです。
ケリー博士は、本物の魚で同じような研究をすれば何年もかかるとしたうえで、この新しい方法は野生の動物がどう相手を選ぶのかを理解する強力な道具になると述べています。
魚たちは、画面の中で選ぶことをくり返しながら、自分の好みをしぼり込んでいきました。






















