5年で2割近くが消えたスイスの氷河

今回の1年だけを見ても大きな損失ですが、報告はもっと長い流れも示しています。
スイスの氷河の体積は、過去5年間だけで20%近くが失われていました。
新しいデータからは、スイスの氷河の景色がいかに急速に変わりつつあるかが見えてきます。
一方で、溶けた氷は、ただ消えてしまうわけではありません。
7月から9月にかけて、スイスの氷河からはおよそ2兆2000億リットルの水が流れ出しました。
これは、スイスの家庭が1年間に飲み水として使う量の4倍を超える量です。
この氷河の解け水は、夏の水不足をやわらげる助けにもなりました。
しかし氷河の面積が元に戻らない形で縮み続けている今、この救いの水は少しずつ細っています。
夏の山から流れてくる冷たい水は、氷河という減っていく一方の貯金を取り崩して届けられているのです。



















