近所の白色矮星を平均すると、何色になったのか
チームはまず、温度と大気の成分の組み合わせで、白色矮星の見た目の色がどう変わるかを調べました。
星の光の計算モデルから、人の目の感じ方に合わせて、どんな色として見えるかを求めたのです。

その結果、水素だけ、またはヘリウムだけの大気をもつ単純な白色矮星は、理想的な光の色にほぼ沿っていました。

白色矮星の多くも、理想的な光に近い色をしていることが分かりました。
次にチームは、地球から約65光年以内にある白色矮星151個の色をまとめて調べました。
距離で区切った範囲の星を数えた集まりなので、明るさで星を選ぶ場合のような偏りが出にくくなります。
その色の真ん中の値(中央値)は、光の色を温度に置き換えて表す「相関色温度」で約6800ケルビンでした。

これは、スマホやパソコンなど電子機器の画面が出す白に近い色です。
ちなみに、白いとされる太陽も、同じように計算すると、画面の白よりわずかに赤みがかって見えます。
つまり白色矮星は、平均すると名前のとおり本当に白い星だったのです。
当たり前のようですが、これはこれまでの定番のイメージとは少し違います。
白色矮星は、熱い白色矮星に特有の青みがかった色で語られることが多かったからです。
論文によると、その理由は、明るさを基準に星を選んだ集まりに、熱い白色矮星が実際より多く入っていたことにあります。

明るい星ほど見つかりやすいため、白色矮星全体が実際より青く思われていたというわけです。
ただし、65光年以内の白色矮星の中にも、明らかに変わった色の星がわずかに含まれていました。
チームは、こうした変わった色の白色矮星は、銀河全体で約3%ほどと見積もっています。
冷えて温度が下がった白色矮星は、ふつうの星と同じように赤みを帯びていきます。
ただ、いくつかの星では、温度ではなく大気に混ざった元素が色を変えているとみられました。




