大卒かどうかと知能テストの得点は、容姿の自己評価に正反対の向きで結びついていた

2つの物差しを同じ人たちに当ててみると、向きはそろったのか?
答えは、292人が参加した2つ目の調査に表れていました。
(※参加者は半数ほどがイギリス人、残りは南アフリカやアメリカ、カナダなどの社会人たちでした。)
まず大卒のほうは、予想どおりの向きでした。
年齢や性格などの条件をそろえて比べると、大学を卒業した人は、そうでない人より、自分の容姿を約9点高く採点していました。
ところが、知能テストのほうは逆を向いていました。
知能テストの得点が高い人ほど、自分の容姿を低く採点していたのです。
容姿の自己採点との相関係数は、大卒かどうかがプラス0.20、知能テストの得点がマイナス0.19でした。
知能と学歴、2つは別々の物差しとして、自分の見た目の採点に、正反対の向きで結びついていたことになります。
(※なお信仰心と容姿の自己評価の相関係数はプラス0.20で、信仰心が強いと答えた人ほど、自分の容姿を高めに採点する傾向がありました。)
さらに意外なことに、この参加者たちでは、大卒かどうかと知能テストの得点のあいだに、ほとんど関係がありませんでした(相関係数0.01)。
大卒の人が、とくにテストで高い得点を取っていたわけではなかったのです。
同じ「頭のよさ」を表すはずの物差しが、なぜ逆を向いたのでしょうか。




