そもそも遺伝子注入は本当に成功したのか?
ロカテッリさんは、左腿に聖書のテキストを組み込んだとされるrAAVベクターを、右腿にコーランのテキストからできたというペプチド(アミノ酸の重合体)を注射したと「論文」に書いています。
右腿のペプチドはすぐに異物として排除されるでしょうが、左腿のベクターがちゃんと働いたとすれば、ロカテッリ少年のゲノムに組み込まれている可能性はあります。
しかし、結果が「炎症が起こった」としか書かれていないので、どうなったのかは実際にはわからないですし、恐らくロカテッリ少年にも分かっていないでしょう。
今回の研究で何より衝撃的なのは、あまり知識のない人でもこういった実験ができてしまうことです。幸い今回のケースではほとんど害はないし、自己責任で済ませられるのですが、今後この技術が何かに悪用されないように祈るばかりです。
referenced: Live Science / written by SENPAI / edited by Nazoloy staff