
■アンゴラにて背中に「ツノ」を持つタランチュラの仲間が発見された
■同じ種のクモはすべてそのツノを持っているが、これほどまでに巨大で柔らかいツノはこれまで確認されていなかった
■ツノが何のために使われているのかについて、詳しいことはまだ分かっていない
いわば「一角蜘蛛」です。
非常にユニークな特徴をもつタランチュラの一種が、アフリカ大陸のアンゴラにて発見されました。なんとそのタランチュラには、「ユニコーン」のような角が生えているというのです。
New collection records for Theraphosidae (Araneae, Mygalomorphae) in Angola, with the description of a remarkable new species of Ceratogyrus
ツノの位置は「頭」ではなく…
ユニコーンといえば伝説の一角獣。「頭」から大きなツノを一本はやしていますが、今回発見されたタランチュラは、なんと「背中」から大きなツノが顔を出しています。
実はこの種に属するクモはみな「ツノ」を持っていますが、それらはすべて小さくて固いものです。しかし、今回発見されたクモのツノは細長く伸びており、さらに柔らかいといった特徴を持っています。
「Ceratogyrus attonitifer」と名付けられたその種のクモは、2015年から2016年にかけてアンゴラで実施された調査の中で、生息地である森林地帯から8匹の個体が採取されています。名前の「attonitifer」は、ラテン語で「仰天」を意味する「attonit」に由来しており、これは、この新発見が研究者たちをいかに驚かせたのかを表すものとなっています。
また、平均するとおよそ1.3インチ(約3.4センチメートル)の体の大部分は、短く黒い毛に覆われています。そして何よりも、垂れ下がったツノは巨大であり、体からはみ出してしまう場合もあるほどです。