9.プラセボ効果は心理学者を悩ませている
プラセボ効果はそれ自体、非常におもしろいものですが、心理学的介入によって治療しようとしている学者にとっては邪魔になっているようです。私たちの思い込みによる影響はパワフルであり、それが多くの研究の解釈を複雑にしてしまう要因となってしまいます。フロリダ州立大学のウォルター・ブート氏が率いた研究の中では、多くの心理学研究が、患者の思い込みによって困難になっていることが語られています。対照群が思い込みの力を発揮してしまえば、それは適切な対照群として機能しなくなってしまうということです。