「飛行機の常識」が変わる
今回の組み立ては大学院生のチームによって手作業でおこなわれましたが、多くは簡単な繰り返しのプロセスになるようデザインされているので、将来的には多くのロボットがそこに取って代わるでしょう。

従来の飛行機はみな同じ、シンプルな形をしています。しかし胴体に翼を取り付けただけの形では、多くの場合に非効率なことはこれまでの研究から分かっていました。しかしこのシステムを用いれば、新たな形を試したり、テストに基づいて修正を加えることも容易です。

同じシステムが、飛行機以外の物に用いられる可能性もあります。たとえば風力発電に必要となる風力タービンのブレードにこの構造を取り入れることで、現場での組み立てが可能となり、とてつもなく大きなブレードを輸送する必要がなくなるかもしれません。
「飛行機の形」の常識にチャレンジしているこの試みが成功すれば、数年後の空には、今まで私たちが見たこともないような物体が自由自在に形を変えながら飛行をしているかもしれませんね。
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