■NASAが公式Twitter上で、「火星の地震探知に初成功した」と発表
■探知に成功したのは、昨年11月より火星でミッションを行うNASAの探査機「インサイト」だった
■今回のミッションは、火星の地質運動を証明することのできた人類初の快挙
またまた宇宙ミッションで人類初の快挙が達成されたかもしれない。
昨日、NASAは公式Twitter上で「火星の地震探知に初成功した」旨を発表。地震の音源はTwitter上で公開されており、「アースクエイク(地震)」ならぬ「マーズクエイク(Marsquake)」と洒落た名前が付けられている。
この音源は、昨年11月より火星でミッションを行なっている探査機「インサイト」が捉えたものだ。
今後の分析で確定すれば、新たな学問分野「火星地震学」が誕生するだろう。
Mars, I hear you. I’ve detected some quiet but distinct shaking on #Mars. The faint rumbles appear to have come from the inside of the planet, and are still being studied by my team. Take a listen.?https://t.co/GxR1xdRx1F pic.twitter.com/Z8Hn03jigO
— NASA InSight (@NASAInSight) April 23, 2019
微弱だが、確かにゴロゴロッと地中の震える音が聞こえる。
逆境を乗り越えた!火星探査機「インサイト」による探知
探知に成功したのは、インサイトに搭載された地震計(SEIS)だ。
フランスの国立宇宙研究センター「クネス(CNES)」の協力で作成され、地質振動以外にも地表に巻き起こる渦巻き状の突風(塵旋風)を記録することができる。
最初にSEISを稼働させたのは昨年の12月19日で、探知の初成功はそれから約半年後の4月6日。先月の火星掘削ミッションで、インサイトは数々のトラブルに見舞われており、ミッションも先が危ぶまれていた。
今回の探知はそんな逆境の中での快挙となったようだ。