新たな学問分野「火星地震学」も開拓
火星に地球のようなプレート運動はないが、冷えて徐々に固まるうちに岩盤にひずみがたまり、小規模な地震が起きるのではないかとみられる。
観測を担当したクネスのPhilippe Lognonné氏は「困難続きでしたが、数ヶ月間我慢した甲斐がありました」と喜びを吐露させている。
今回の音源は火星の詳しい地質構造を調査するには微弱過ぎたようだが、火星の地質運動の証明が大きな一歩となったことは確かだ。
NASAの「ジェット推進研究所(JPL)」のBruce Banerdt氏は「今回の成功が確定すれば、新たに『火星地震学(Martian seismology)』なる学問分野も開拓される」と話している。

「人工クレーター作成」や「ブラックホールの撮影」など、最近は人類初となる宇宙ミッションの成功が相次いでいる。今回の成功を受けて、宇宙開拓にますます拍車がかかるだろう。
人類以外の生命と出会える日もそう遠くはないのかも?