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自分の後頭部が見える!?ブラックホールにまつわる3つのトリビア

2019.04.29 Monday

Credit: depositphoto

Point

■ブラックホール付近にある「フォトン・スフィア」では、適切な速度で移動する光はブラックホールを軌道する

■事象の地平線に到達した物体は、外から見ると静止しているように見える

■ブラックホールに吸い込まれた人は、縦に伸び、横に縮んで、スパゲッティ化する

初めて撮影に成功したことで昨今何かと話題のブラックホール。
ブラックホールに関する3つのトリビアを紹介しよう。「知ってる!」というものもあれば、「そうなんだ!」という新たな発見もあるかも!?思わず誰かに教えたくなる宇宙規模の豆知識だ。

1. 光が吸収されない神スポットでは後頭部が自分で見えちゃう

とんでもない強さの重力を持つブラックホール。その側を通過する物体は一瞬でその中に吸収されてしまう。光だって例外じゃない。

でも実は、光が吸収されない神スポットが、ブラックホール付近には存在する。これが「フォトン・スフィア」だ。

ただし、このスポットを通過する光は、ブラックホールの重力に捉えられるだけのゆっくりしたスピード、かつブラックホールの中に引っ張られないほどの速いスピードで移動しなければならない。絶妙のスピードでフォトン・スフィアに到達した光だけが、ブラックホールに吸い込まれることなく、その周囲を軌道しはじめるのだ。

これがそのイメージ動画だ。

Black Hole GIF - Find & Share on GIPHY

仮に、フォトン・スフィアにいる人が、頭を横に向けてブラックホールから目をそむけたとしよう。後頭部に当たった光がブラックホールを一周して戻ってくるので、その人は自分で自分の後頭部を目にすることになる。

体験したいようなしたくないような…。

次ページ2. 物体がブラックホールに飛び込む様子は永遠に「見えない」

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