G専用掃除機まで! 複数のアプローチを組み合わせた対策を

「なるほど〜色んな殺虫剤をあれこれ使うよりも、1つに絞ればいいんだな!」と思ったそこのあなた。安心するのはまだ早い。
より高い耐性を持つ個体を用いて行われた別の実験で、単一の殺虫剤を用いても、個体数が増え、耐性を持つ子孫が生まれることが分かったのだ。2〜3ヶ月ごとに12匹前後の子どもを生むメスが、個体数の減少を補うほどのスピードで次々と子孫を生み出すからだ。一体どうすりゃいいんだ。
シャルフ氏は、しぶとい厄介者のゴキブリの住処を駆逐するには、化学物質だけに頼った対処法では不十分だと説明している。衛生管理の向上、罠、ゴキブリ専用吸引器といった複数のアプローチを組み合わせることが重要のようだ。
こうした方法は、殺虫剤を用いるよりも費用が掛かるが、いくら使っても効果が無いどころか、反対にゴキブリの耐性を強化してしまう殺虫剤に無駄なお金を掛けることに比べたら、その価値が確かにある。
お手軽だからとつい殺虫剤に頼ることをやめ、今こそ人類の英知を総結集して本気のG対策に乗り出す時だ。いや、乗り出してくださいお願いします。