特に理由は無いのに、無性に悲しくなることがありませんか?
悲しみという感情には中毒性があります。悲しみに襲われた時に私たちが何の対処もしないのは、「自分はこの状況に値する」と考え、自分の力ではどうすることもできない物事について頭を巡らせることに没頭しているからです。
だからこそ、私たちは自らをその中毒から救い出す必要があります。まずは悲しみの正体から紐解いていきましょう。
理由のない悲しみの背後には、やっぱり理由が隠れている?
私たちは、知らず知らずのうちに過去に起きた「無数の経験」という重荷を無意識に背負っています。そして、それらの多くが、ある時突然悲しみを引き起こす場合があるようです。
脳には大量の情報や記憶が保管されているため、何らかの聴覚的または視覚的な刺激が、いつ「神経の懐古」を誘発するかはわかりません。誘発が起きる瞬間、私たちは自分の身体がどの記憶を思い出そうとしているかには気づけませんが、それでも打ち寄せる悲しみの重さだけは感じ取ることができるのです。
深い悲しみの力は強力なので、あなたが現在取り組んでいる活動から、いとも簡単に気をそらすことができます。また悲しみは、考え過ぎや怠惰を招き、時には心身の衰弱をもたらすことも…。悲しみを生んだ犯人が分からないことには、あなたの心を疲労困憊させるだけです。