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種を時速240キロで「狙撃」する危険な木「スナバコノキ」

2019.08.25 Sunday

Credit: Lưu Ly/Wikimedia Commons

世界でもっとも危険な植物の1つである「sandbox tree(スナバコノキ)」。

「スナバコノキ?気になる木…」と好奇心へ駆られたあなたへ向けて、スナバコノキの不思議な生態をご紹介します。

スナバコノキとは?

トウダイグサ科に属すスナバコノキは、自生環境でおよそ27〜40メートルの高さまで成長する植物です。灰色の樹皮が円錐形の棘で覆われていることから、すぐにそれと認識することができます。まったく異なる見た目の雄花と雌花をつけるこの植物は、受粉に成功すると雌花から種を覆う鞘が作られます。

Credit: Flickr upload bot/Wikimedia Commons

スナバコノキの実は小さなカボチャに似ていますが、乾燥して種子鞘になった時の見た目はまるで時限爆弾のよう。十分に熟した種子鞘は大きな音を立てて爆発し、固くて平らな種を時速約240キロのスピードで半径18メートル以上のエリアへ飛ばします

もしその瞬間に人や動物が近くを通りかかったとしたら、この「榴散弾」の狙撃によってひどい怪我を負ってしまうことでしょう。でも、スナバコノキが危害をもたらす方法はこれだけではありません。

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