世界でもっとも危険な植物の1つである「sandbox tree(スナバコノキ)」。
「スナバコノキ?気になる木…」と好奇心へ駆られたあなたへ向けて、スナバコノキの不思議な生態をご紹介します。
スナバコノキとは?
トウダイグサ科に属すスナバコノキは、自生環境でおよそ27〜40メートルの高さまで成長する植物です。灰色の樹皮が円錐形の棘で覆われていることから、すぐにそれと認識することができます。まったく異なる見た目の雄花と雌花をつけるこの植物は、受粉に成功すると雌花から種を覆う鞘が作られます。
スナバコノキの実は小さなカボチャに似ていますが、乾燥して種子鞘になった時の見た目はまるで時限爆弾のよう。十分に熟した種子鞘は大きな音を立てて爆発し、固くて平らな種を時速約240キロのスピードで半径18メートル以上のエリアへ飛ばします。
もしその瞬間に人や動物が近くを通りかかったとしたら、この「榴散弾」の狙撃によってひどい怪我を負ってしまうことでしょう。でも、スナバコノキが危害をもたらす方法はこれだけではありません。