スナバコノキが秘めた毒の数々
スナバコノキの実は有毒で、万一体内に取り込んだ場合、吐き気や下痢、痙攣を引き起こします。
樹液は皮膚に触れると赤い発疹を引き起こし、目に入った場合は失明を招く恐れも…。その猛毒は、昔から毒矢に用いられてきたほどでした。
こうした強い毒性にもかかわらず、スナバコノキの一部は医療目的でも用いられてきました。種から抽出した油が下剤として、葉が湿疹の手当てに活用されてきただけでなく、抽出液は適切に用いられる限りリウマチや腸内寄生虫の治療にも効果があるとされてきたのです。
ただし、これらの治療法を独断で行うことは決してしないでください。安全かつ有効な結果を得るためには、プロの医療専門家による適切な処置が不可欠です。