その3「ルールを作らせる」
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私たちが生きる日常は、あらゆるルールやシステムで満たされています。
例えば、起床時間や朝の支度、帰宅時間、寝る準備などのルーティンはすべて規則的なシステムです。一般的に、日々のルールやシステムを作るのは親であり、子どもはそれに従って生活をしています。
しかし、これも上記と同じ逆効果を生みます。そこでマテス氏は、子どもたちの生活設計を彼ら自身に考えてもらうことが効果的だと話します。
家族全体の生活ルールを子どもに作らせるのは無理がありますが、彼らに関係する範囲でルールを作らせるのは良い効果となります。例えば、「何時までに宿題を済ませれば、夕食までに何時間遊べる」といったことを考えるだけで結構です。
それが習慣となれば、自立的な思考や行動が自然と身につき始めます。
またこのとき、子どもの作ったルールを批判したり、欠陥を指摘したりしないよう注意しましょう。代わりに、子ども自身がルールを実践して、失敗に気づき、自ら修正していくことが重要です。
子ども時代に培った自立心は、必ず大人になってからの強みとなります。そのためにどのように教え導くかが、親御さんの大切な仕事となるでしょう。
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