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親ならば、自分の子どもに「自立して生きる力を持って欲しい」と思うものです。1から10まで方法を教え、手取り足取り教育する方も多いでしょう。
しかし臨床心理学者のリズ・マテス氏は、「親の仕事として大切なのは、子どもに具体的な方法を教えることではなく、失敗と挑戦の機会を与えること」だと言います。
マテス氏は、子どもの自立心を養う3つの効果的な方法を紹介しています。
その1「命令ではなく、質問で促す」
子どもが小さいうちは、親の方から具体的に指示を出したり、物事のやり方、ルールを教えることが大切です。ただ子どもが大きくなってくると、親の一番の仕事は方法を教えることではなくなります。
親のほうから細かい方法を教えておけば、子どもがやりたいことをすぐ行動に移せて、無駄な時間も減らすことができるでしょう。ところがマテス氏は、「方法を教えてしまうことは、子どもが悩み、失敗し、学ぶチャンスを奪うことだ」と指摘します。
そこで大切なのは、命令ではなく、質問で行動を促すことです。
例えば、「早く宿題をしなさい」と言うのではなく、「いつ宿題を始めるの」と言い換えてみます。こうすることで、子どもに自分で考え行動するきっかけを与えることができるのです。