その2「質問を質問で返す」
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次に、子どもの質問は質問で貸すことが効果的です。子どもからの質問にすぐ答えを与えてしまうことも、上記と同じく、考える機会を奪うことになります。
なので、例えば「作文ってどうやって書き始めればいいの?」に対しては、まず「書きたいテーマは決まったの?」と質問で返すのです。
特に10代の少年少女たちにとっては、「自分が主導権を握っている」という感覚がとても重要になります。親がレールを敷いて、その上を走らせることは、彼らの自立心の芽を摘んでしまうことと同じです。
子どもが抱く疑問に対して彼ら自身に答えさせることで、自尊心や自立心、自分をコントロールする力が養われていきます。もし手取り足取り教えすぎている自分に思い当たる節があれば、答えではなく質問を与えてみましょう。