脂肪燃焼量が倍増しても食べ過ぎには要注意
加えて、朝食前に運動したグループは、朝食後に運動したグループと比べて、運動中に燃焼する脂肪量が約2倍に増えました。実際、前者にはさまざまな健康面での改善が見られました。
空腹時の運動については、脂肪燃焼量の増加が体重の減少に直接つながると誤解している人が多いかもしれません。ですが、減量において重要なのはエネルギーバランスです。食事によって摂取したエネルギーから、運動などによって身体が消費したエネルギーを差し引いた量こそが大切なのです。
運動で脂肪燃焼量が増えたからといって、劇的に体重が減ることを過度に期待するのは考えもの。運動したからといって、その分たくさん食べてしまっては元も子もありません。
今回の調査は男性のみを対象としたものだったため、同じ結果が女性でも再現できるかどうかを今後は調査する必要があります。また、サイクリングという中強度の持久力トレーニングに限らず、より負荷の大きい運動の場合はどうかについても調べる必要があるでしょう。
いずれにしても、同じ運動をするのであれば空腹時にした方が得ということですね。