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創造的なアイデアを生み出すには「2番目の選択肢」を選ぶべき (2/2)

2019.12.17 08:00:06 Tuesday

前ページ独創性評価の実験

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抽象化の大切さ

クリエイターが十分時間を使ったにもかかわらず、自己評価と専門家・消費者の評価が一致しなかったのはなぜでしょうか?

その理由についてバーグ助教は、「人々は、最初のアイデアでは具体性を重視し、抽象性を軽視します」と説明しています。

人は具体性を重視する傾向があるため、最初の段階で最良だと思えるアイデアは独創性に欠けていることが多いのです。具体的なアイデアは頭の中で組み立てやすいので、それを1番良いアイデアだと認識しやすいのでしょう。クリエイターにも同様の傾向があるので、客観的な評価が出来なくなってしまうのです。

独創的なアイデアを生み出すためには抽象的思考が欠かせません。抽象的思考は大局的な視点を有しているので、本質を見抜くことができ、応用も利くからです。実際に、専門家や消費者たちから評価されたアイデアは、クリエイターが1番に選んだアイデアよりも抽象的でした。

実験では客観的評価に失敗したクリエイターたちですが、あるステップを踏むことで、正しい自己評価を下せるようになりました。「このアイデアはどれほど良いのか」ではなく、「なぜこれは良いアイデアなのか」と自問することで、抽象的思考で評価するようにしたのです。これにより、クリエイターたちは専門家や消費者たちと同じランキングを付けることができました。

Credit: depositphotos

私たちが仕事や趣味において最良のアイデアを選択するにはどうすれば良いのでしょうか? 活用できる時間によって選択方法を変えることが大切です。

もし納期が迫っていて、短期間でアイデアを捻出しなければいけないのであれば、より具体的なアイデアを選択するといいでしょう。そのアイデアが限られた時間の中で最良のものです。

しかし、納期に余裕があり十分考える時間があるのであれば、それよりも良いアイデアが生まれてくるはずです。その場合は、直感で最良のアイデアを選択するのではなく、アイデアがなぜ優れているのか考え、抽象的思考に導くと良いでしょう。

能力の高さは「着ている服」で判断されることが明らかに

reference:zmescience/ written by Nazology編集部

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