- 家族で初めて大学に行く人は、「自分には勉強を続けるスキルが無い」と感じやすい
- 競争意識の高すぎない環境づくりは、すべての学生が自信をもって学問を楽しむ秘訣である
「自分だけが能力のない偽物だ」「自分は能力が低く、周りについていけない」と感じたことはないでしょうか。
このような気持ちに悩まされることを「インポスター症候群」と呼び、一般的には社会的成功者に多く見られます。
最近の研究によって、第一世代(家族で初めて大学に行く人)は「自分には勉強を続けるスキルがない」と感じやすいことが判明しました。
彼らにとって、競争心を煽るようなクラスはインポスター症候群になりやすい環境のようです。
研究の詳細は、「SAGE jounals」に掲載されました。
Feeling Like an Imposter: The Effect of Perceived Classroom Competition on the Daily Psychological Experiences of First-Generation College Students
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1948550619882032?journalCode=sppa
自分は偽物?詐欺師?「インポスター症候群」
競争意識の高い環境では、どうしても自分を他の人と比べてしまいがちです。自分自身を認めるための基準が「成功・失敗」のみになってしまうこともあります。
こうした傾向は本人の自信喪失に繋がりやすく、「自分は価値のない人間だ」と感じるようになります。これを「インポスター症候群」と言います。別名「偽物症候群」「詐欺師症候群」とも言い、自分だけが実力のない偽物、実力があるかのように皆をだましているように感じることが由来です。
インポスター症候群には誰しもが陥る可能性がありますが、最新の研究では第一世代の大学生がよりインポスター症候群になりやすいことが分かりました。