4.アメリカ・ひとり村
アメリカ・ネブラスカ州にあるモノウィ村は、住人がたった一人です。
唯一の住民であるエルシー・エイラーさん(86)は、村の市長を務め、毎年国に税金を払い、5000冊を所蔵する図書館や居酒屋を経営しています。アルコール品を扱う免許も自分で自分に許可しているのです。
モノウィ村は、初めからエルシーさん一人だったわけではありません。
1902年に村が誕生し、最大の人口数に達したのは1930年代の150人です。しかしその後、若者たちが次々と都会に出て行き、結果、2000年までにモノウィ村に残ったのは、エルシーさんと夫のルディさんだけとなりました。
そして、2004年にルディさんが他界して以来、エルシーさんが一人で村を守り続けています。
図書館が作られたのは、ルディさんが亡くなった後のことで、「ルディズ・ライブラリー」と名前がつけられています。