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レーザー照射で火星の空を浮遊する「ナノフライヤー」が開発中 (2/2)

2020.04.23 Thursday

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レーザーで無線コントロールできる

フライヤーは、下側のプレートをレーザーで加熱することで、温度差による空気循環を起こし、それが中空構造を通ることで浮き上がります。

研究主任のイゴール・バルガティン氏によると、「地球の重力下では難しいですが、火星なら十分に浮く」とのこと。

レーザーの照射には、地上を移動する火星探査ローバーが使用されます。ピンポイントレーザーを用いることで、まるで無線で凧を飛ばすように自由に操縦できます。

画像
Credit: Bargatin Group, Penn Engineering

また、フライヤーの重さは、1ミリグラムの約3分の1しかありません。これなら、火星ヘリコプター1機の代わりに、約100万個以上のフライヤーを輸送することが可能です。

一方で問題点もあります。

火星の重力が地球より低いと言っても、フライヤーが積載できる重さはせいぜい数ミリグラムです。

そのため、フライヤーに搭載予定のセンサーを小型・軽量化する必要があります。

こうした点をクリアできれば、ローバーを遠くまで移動させなくとも、フライヤーが同じだけの仕事をしてくれるでしょう。

研究の詳細は、「Advanced Materials」に掲載されました。

空飛ぶ車「BlackFly」の開発に成功、来年にも販売の見込み

reference: theengineer / written by くらのすけ

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