先月の「ベスト3」実際にどう見えた? レポート
さて、4月の「星の見どころベスト3」の観測結果について、ご報告します。
まずはBest3にあげていた「スーパームーン」。各地で天候に恵まれて、SNSにポストされていた方も多く、盛り上がっていました。
満月の瞬間が4月8日午前11時35分で日中ということで、日本では4月7日夜から8日の明け方が観察の狙い目。
そこで、筆者は4月7日の夜遅くに撮影を行いました。非常に明るいので、かなり露出を暗く抑えています。
Best2に挙げていた、4月28日の金星が最大光度のときと、26日の三日月との接近は天候に恵まれませんでしたが、1日前の25日に観測を行いました。
このとき金星を望遠鏡で観測しましたが、地球に近づいているので以前より大きく見え、三日月状に欠けているのも確認できました。
そして、なんと言ってもBest1に挙げていた「金星とプレアデス星団の接近」です。連日晴れの日に恵まれたので、数日にわたる観測に成功しました!
金星がプレアデス星団を通過していくのがわかります。
4月3日は筆者のところでは雲がかかって写真にとれず、星のソムリエ®仲間から以下を提供してもらいました。
双眼鏡で観察した場合は、こちらに近いです。プレアデス星団と金星だけ目立って見えました。
また、望遠鏡で観察すると、こんな感じに。細かな星々もたくさん見えて、まるでプレアデス星団の「団員」が増えたようできらびやかです。
ちなみに「4月の星の見どころベスト3」で「4時起きがキツイ」からと選外にした、「惑星の並び」の観測にも挑戦しています。
あいにく曇っていて、肉眼だと月と木星しかわからず、カメラだと土星が火星が写ったという結果に終わりました。
今月は、いよいよ金星が退場間近、代わりに木星が登場し、土星と火星が続く…ということで、夜に一気にたくさんの惑星を見るチャンスです。
来月は梅雨のシーズンに突入するので、晴れの日も多い今、ぜひ観測に挑戦してみてください。