Best1.22日(金)金星と水星が大接近。24日(日)は細い三日月も加わる
夕方西の空に見える「宵の明星」、金星もそろそろ見納め。5月はぐっと高度が下がり、沈むのが早いのを実感すると思います。
6月4日には地球、金星、太陽と直線に並ぶ「内合」となり、いったん見えなくなります。その後は明け方の空に見える「明けの明星」のターンになりますよ。
そんな「宵の明星」の有終の美として、5月22日(金)に水星と金星が1度弱まで大接近します!
握りこぶしの大きさが約10度なので、その10分の1となると指の横幅半分ほどでしょうか。「超近い」ですね。
水星が観測しにくいのは、「コペルニクスも見たことがなかった説もある」と以前の記事で紹介したとおり。
実際、「2月の星の見どころベスト3」をきっかけに観測に挑戦して、「生まれて初めて水星を見た」という声も多く聞かれました(そのときのレポートはこちら)。
前回見られなかった方も、金星を目印に見つけやすいので再チャンスですよ。
暗くなるほうが星は見えやすくなるいっぽう、高度は下がって見えにくくなるので、日の入りの時間から観察をしていくと良いでしょう。
ちなみに、倍率の高い望遠鏡で見ると、同一視野に細い三日月状の金星と、半月状の水星が並んでいるのを見ることができるのだとか。
また、24日(日)には細い三日月も近くに並び、3天体の共演が見られます。こちらは低倍率の望遠鏡があれば、金星と月で「W三日月(極細)」が楽しめそう。
1位にした理由
Good!:機会の少なさと美しさ、肉眼でも楽しめる見えやすさの総合点による。
Bad!:高度が低いので、西の空がひらけた場所をあらかじめおさえておく必要あり。水星を探す場合は双眼鏡の使用を推奨。
以上、今月の星の見どころベスト3【2020年5月】でした。