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木星の3倍に匹敵する巨大な系外惑星を発見!「皇帝」との呼び名も

2020.05.05 Tuesday

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Credit: W. M. KECK OBSERVATORY/ADAM MAKARENKO

ハワイ大学天文学研究所は、先月29日、「木星の3倍の質量を持つ太陽系外惑星」が新たに見つかったことを発表しました。

この惑星は、地球から約1243光年離れた恒星・ケプラー88の恒星系に属していることから「ケプラー88d」と命名されています。

観測には、W・M・ケック天文台(ハワイ)の高性能分光器が使用され、発見には6年という月日がかかったとのこと。

しかもその巨大さから、「他惑星への支配力はエンペラー級」だと称されているようです。

他惑星に対し支配的な力を持つ

ケプラー88dは、主星(ケプラー88)を楕円軌道で公転しており、1周にかかる期間は約4年です。

同じ系内には、すでに「ケプラー88b」と「ケプラー88c」という惑星の存在が知られています。

しかし、両方とも88dよりはるかに小さく、88bは海王星ほどの大きさで、公転周期はわずか11日。88cは木星に匹敵するものの、公転周期は22日です。

こちらの動画では、それぞれの公転のタイミングが忠実に再現されています。

Kepler-88 Planetary System from Keck Observatory on Vimeo.

88cのサイズは、88bの20倍以上に達するため、内側を行く88bの公転のタイミングに影響を及ぼしています。

ところが、新たに見つかった88dは、88cよりさらに巨大なため、2つの惑星に対し、かなり支配的に振舞っていることが予想されます。

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