- ツングースカ大爆発は1908年帝政ロシアのシベリアで発生した謎の爆発現象
- 隕石の落下と考えられているが、隕石の破片やクレータは発見されていない
- 新説は、200m級の隕石が浅い角度で大気圏を通り抜けた衝撃波としている
1908年の夏、ロシア帝国領中央シベリアのツングースカ川上流で、突然空に巨大な火球が現れました。
目撃者の証言によると「青白い光の筋が空を横切り、その後とてつもない大爆発が起こった」といいます。
この爆発では半径50kmの森が焼け、2000平方キロメートル以上に渡って樹木がなぎ倒されていました。
このすさまじい被害の原因は隕石の空中爆発だと考えられています。しかし、その証拠となるクレーター痕や隕石の破片はどこにも見つかっていません。
そのため、地下から噴出した大量の天然ガスが原因とする説も存在します。
しかし「ツングースカ大爆発」として知られるこの事件の正確な原因は、未だ多くの謎に包まれています。
新しい研究は、これが200m級の小惑星が地球大気圏に浅く侵入して弾かれたことによる衝撃波だったと発表しました。
隕石の落下だと思っていたのに、ただ軽く地球の大気に触れただけとは、まるで「今のはメラゾーマではな無い…メラだ」と言われるくらいの衝撃です。
探検隊による調査報告
ツングースカ大爆発の調査を難しくしている理由の1つは、現場がとても辺鄙な場所にあるためです。
この地域は人口がまばらで、目撃者もほとんどいません。
現地で科学的な調査が行われたのは、発生から20年近く経過してからでした。
このとき爆発地域の地図が作成され、現地でクレーターの探索が行われましたが、その痕跡は発見できませんでした。
1960年代になると、この爆発のエネルギーが約5メガトン級の核爆発によるエアバーストに似ていると発表されます。
広島に落とされた原爆は16キロトン級だったことを考えると、ツングースカの爆発は広島原爆の300倍近い威力だったことになります。
しかし、この地で一体何が起きたかは依然謎のままでした。