ヒトからサルへのウイルス感染はありうる
中国・武漢に端を発する新型コロナは、動物から人に伝染したウイルスと言われており、それがまた動物へと感染することは可能です。
実際、米・ニューヨークにあるブロンクス動物園では4月、トラ5頭とライオン3頭が無症状の飼育員から新型コロナに感染したことが報告されています。
また、現行のワクチン開発は、新型コロナに感染できるアカゲザルでテストされています。
そのため、血液サンプルを盗んだサルが同ウイルスに感染し、それがまた人へと伝染する可能性は十分にありうるのです。
一方で、同大学長のS. K. Garg博士は「ヒト感染者の血液から動物への伝染はこれまで確認されていない」と話します。
新型コロナの伝染は唾液による飛沫感染が主で、血液への接触から感染するかどうかは分かりません。
それでも、報道機関や地元住民からは、血液サンプルを盗まれた経緯や今後の対策を報告するよう、問い合わせが殺到しているようです。
インドでは現在、16万5799件の感染者と4706名の死者が確認されています。
今後、サルによるアウトブレイクは防ぎたいものです。