他とは全く異なるDNAパターンを持った断片は未発見の洞窟を示唆する
さらに今回の分析によって、他とは大きく異なるDNAを持つ羊皮紙の存在も確認されました。
研究では、同じ洞窟から発見された断片は遺伝的に近い(家族や親類)関係ににある羊の皮が使われていたことが明らかになっています。
つまり既存のどの洞窟の遺伝子グループとも異なるDNAを持つ皮の存在は、未発見の洞窟があることを示唆します。
研究者たちは、今後さらに大規模な死海文書に対するDNA分析を行おうとしています。
全ての死海文書に対応する遺伝子ライブラリーが完成すれば、70年以上謎だった死海文書の全容解明が大きく前進するかもしれません。
研究内容はイスラエル、テルアビブ大学のサリットアナヴァ氏らによってまとめられ、6月2日に学術雑誌「Cell」に掲載されました。
https://www.cell.com/action/showPdf