光合成は最も強い光を使わない
日本の研究にヒントを得たアルプ氏は、陸上の緑色植物以外の光合成生物が、光合成に使っている色を調べました。
結果、上の図のように最も強い光を吸収していないことが分かりました(灰色の線が降り注ぐ光の強さで、青線が吸収している光の強さ)。
植物は太陽の光から逃げることができないため、晴れの日には一日中降り注ぐ光を受け続けなければなりません。
動物で例えれば、閉じることのできない口に延々と食べ物を放り込まれるに等しい状態です。
そのため、最も強く注がれる光をあえてスルーすることで、食べ過ぎても不調に陥らないダイエット食のような光を吸収していたのです。