大規模な干ばつと水質汚染のダブルパンチ
運の悪いことに水質の深刻な悪化と、大規模な干ばつが9世紀後半、同時期にティカルを襲ったと考えられます。
新鮮で清潔な飲料水の不足と、干ばつは都市に耐えられない負荷を与えたでしょう。
信心深い古代の人々は、こうした厄災に対して、指導者たちがマヤの神々をなだめることができなかったためだと考えたかもしれません。
これは彼らが住み慣れた都市を放棄する十分な理由になったでしょう。
こうして1000年続いた古代の都は滅びることになったのです。
この研究は、シンシナティ大学の生物学者David L. Lentz氏を筆頭とした研究チームより発表され、論文はNatureから刊行されるオープンアクセス学術雑誌『Scientific Reports』に6月25日付で掲載されています。
https://www.nature.com/articles/s41598-020-67044-z
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