- 7月2日午前2時、関東上空で強い光を放つ流れ星が観測され、その後轟音が響き渡る
- 小惑星や彗星の塵が地球の大気圏に突入し、流れ星として輝く
- 流れ星の輝きの色は、組成によって異なる
7月2日午前2時32分ごろ、関東の上空で非常に大きな流れ星が観測されました。数分後には周囲に爆発音が響き渡っており、「流れ星の破裂音が地上に伝わってきたのでは」と話題になっています。
「KAGAYASTUDIO」によって観測された流れ星は最初小さな光でしたが、3秒後には、輝きが何倍にも膨れ上がりました。
さらに、時間経過で異なった輝きを放っており、最初は青緑、その後は徐々に赤の輝きへと変化しています。
今回のように流れ星が鮮やかに輝くのはなぜでしょうか?また流れ星によって色が異なるのはどうしてでしょうか?
流れ星が輝く理由
流れ星(流星)の元は、小惑星の粒子や彗星の塵です。
それらが地球の大気圏に入ることで燃え上がり、強い輝きを放つのです。
流れ星のイベントとしてよく知られているのは、毎年決まった時期に訪れる「流星群」でしょう。
この流星群は、地球が、塵の群れ(彗星が通った後など)を通過するときに生じます。地球は公転運動によって太陽の周りを回っているので、自ら塵の中に突入し、「流れ星の大群」が観測されるのです。
ですから、今回のように単体での大きな流れ星の観測は、予測しづらい貴重なケースだと言えるでしょう。