流れ星によって色が違うのはなぜ?
さて、流れ星は通常白い光を放っています。そして、しばしば他の色も一緒に観測できます。
流れ星の写真には様々な色が同時に写っている場合もあるようです。
今回の流れ星は、肉眼でも時間経過で様々な色を観測できたようですね。
では、輝きの色が異なるのはなぜでしょうか?
「Accu Weather」の気象学者イブ・サミュエル氏は、「流星が発する光の色は、その化学組成に依存している」と説明しています。
彼によると、「流星に含まれる異なる化学物質は、地球の大気圏に入っていく間に燃え尽きるため、その過程で異なる色を生み出す」とのこと。
例えば、カルシウムを主成分とする流星は紫色を放ちますが、マグネシウムから作られた流星は緑色または青緑色に見えます。
上の対応画像からすると、今回の流れ星の組成もおおよそ予測できますね。
また、アメリカ気象学会(AMS:American Meteorological Society)によると、流星の移動速度が速いほど色が濃く見えるようです。
AMSは「遅い流星は赤色やオレンジ色で、早い流星は青みを帯びていることが多いと報告されています」とも付け加えています。
今後も流星群は定期的に観測できるでしょう。また、今回のようにイレギュラーな流れ星が見られることもあります。
その時には、流れ星の色にも注目してみてはいかがでしょうか?きっと組成や速度の違いを楽しめるでしょう。
最新の科学技術やおもしろ実験、不思議な生き物を通して、みなさんにワクワクする気持ちを感じてもらいたいと思っています。
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