依然危機的なペンギンたち
今回発見された場所を含め、コウテイペンギンのコロニーは61カ所が確認されています。
上の画像は昨年までに確認されたコロニーの分布と規模、脆弱性を示した地図です。大きい円ほど大規模で、赤い円ほど絶滅の危機にあるコロニーになります。(藍色の円はまだモデル化されていないもの)
ペンギンたちは海に近い氷の上にコロニーを形成していて、その土地の多くは温暖化などの影響で氷の融解ともに失われてしまう脆弱な場所にあります。
研究では今世紀の終わりまでに、これらのコロニーの80%近くが90%以上縮小するだろうと予想されているとのこと。
コウテイペンギンの新たなコロニー発見は、明るいニュースのようで絶滅の危機に対しては焼け石に水のようです。
愛らしい姿の彼らは極端な気候変動によって、大量に死んでいるのです。
この研究は、イギリス南極研究所より発表され、論文は生態学に関する学術雑誌『Remote Sensing in Ecology and Conservation』に8月4日付けで掲載されています。
https://doi.org/10.1002/rse2.176