ペンギンたちのコロニー
ペンギンたちは海でエサを捕り生活していますが、離れた場所に移動していても、毎回同じコロニーに帰ってきて繁殖をします。
この群集の大きさは、極寒の地で暮らすペンギンたちの生存に直接影響を与えるものです。
彼らは冷たい風や低体温を防ぐためにお互いに身を寄せ合います。そのためコロニーが小さくなればなるほど、体温の維持が難しくなり、特に卵の孵化期にはリスクが増大するのです。
ペンギンたちが卵を産み、孵化させて雛を育てるためには、約9カ月間安定した足場となる氷が必要とのこと。
そのため気温上昇による氷の融解は、子育て中のペンギンや、次世代の雛たちを悲惨な状況に追いやっているのです。
コロニーは貴重な繁殖地であり、この土地を失うことはペンギンという種にとって致命的な問題になることが、すでに過去の研究から証明されています。
これはコウテイペンギンだけでなく、同じく南極に住むアデリーペンギンたちにも言えることです。