レンカクはすべて父子家庭
レンカクにとって最大の天敵は、水中に潜むワニです。
ワニは、レンカクに気づかれないよう背後からそっと近づき、一気にパクリと平らげてしまいます。
危険察知が十分にできないヒナでは、まったく太刀打ちできません。
そこで頼れるのが、ヒナの父親です。
レンカクの世界は父親が子育てを担当し、母親は子どもが生まれると家族のもとを去ってしまいます。
なので、レンカクの一家は、基本的にすべて父子家庭です。
父親は、水草の上を歩き回るヒナの近くにいて、天敵に襲われないよう常にパトロールしています。
危険を察知したら、特定の鳴き声を発して子どもたちを呼び戻し、自分の懐に潜り込ませます。
こうしてヒナを安全な場所に運ぶのですが、このときにお腹に隠れ切れないヒナの足が飛び出て、エイリアンのように見えてしまっていたのです。
ですから、この奇妙な格好は、父から子への愛情が生み出したものと言えるでしょう。