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準惑星ケレスの地下に「活動中の海」があると判明。生命体誕生の可能性もあり! (2/2)

2020.08.11 Tuesday

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珍しい鉱物ハイドロハライト

ここから発見された高い反射率を示す物質の正体はハイドロハライトという鉱物でした。

ハイドロハライトは現在のところ地球以外では見つかっていません。

この鉱物の面白い点は形成に塩で飽和した液体が必要だという点です。さらにハイドロハライトはケレスの表面ではとても不安定な物質で、堆積したのは過去200万年以内だと推定されるのです。

つまり、ハイドロハライトの発見は、ケレス内部に海水があり、それは今も活動していて表面に湧き出しているという決定的な証拠になります。

塩水の貯水池が形成されたのは、2000万年前クレーターが誕生した衝撃によるものだと考えられます。このときの熱と衝撃によって塩分と泥が地殻内部に取り込まれたのです。

海水は生命の誕生に不可欠な要素です。

この発見はケレスに生命体が誕生できた可能性も示唆しています。

今後、ケレスでは地球外生命体の痕跡を調査することも検討されているようです。

また、ケレスはどのように形成されたのか? どうやって地下海水を維持する熱を保持しているかなどの謎が残っており、今後の調査が待たれています。

まさか、地球に近い小さな準惑星に海水があり、今も活動が続いているというのは驚きの発見です。

この研究は、NASAの探査機ドーンに関連した研究チームより複数の論文で発表され、一連の論文は 『Nature Astronomy』『Nature Geoscience』『Nature Communications』に8月10日付けで掲載されています。

Impact-driven mobilization of deep crustal brines on dwarf planet Ceres
https://www.nature.com/articles/s41550-020-1168-2
Recent cryovolcanic activity at Occator crater on Ceres
https://www.nature.com/articles/s41550-020-1146-8
Post-impact cryo-hydrologic formation of small mounds and hills in Ceres’s Occator crater
https://www.nature.com/articles/s41561-020-0581-6

地球サイズの太陽系外惑星が18もみつかる 新たな移住先候補に?

【編集注 2020.08.12 10:40】
記事内容に一部誤解を招く表現があったため、修正して再送しております。
reference: NASA,Phys,sciencealert/ written by KAIN

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