画像
Credit: depositphotos
geoscience

人類がいなくなったら地球には何が起こる?専門家がシミュレートした結果… (2/5)

2020.09.07 Monday

前ページ朽ちていく都会:巨大河川の誕生

<

1

2

3

4

5

>

腐敗する自然:人類が残す「負の遺産」

人類が消えた地球には、その置き土産として大量のゴミや廃棄物が残されます。

特にプラスチックは、分解されるまでに数百年かかり厄介です。ゴミが自然に分解される時間はそれぞれですが、ビニール袋で10〜20年、ゴム製の靴底で50〜80年、アルミ缶で100〜200年、ガラス製のボトルだと100万年もかかります。

これらを口にした野生生物がどうなるかは、砂浜に打ち上げられるウミガメやクジラを見れば分かるでしょう。陸に生息するミミズについてもマイクロプラスチックの影響を受けると以前記事にもしました。

また、化学工場や石油の製油所、原子力発電所が故障すれば、大規模な火災や放射能漏れが発生します。人類が残す負の遺産は、長期にわたって自然を腐蝕させるでしょう。

画像
Credit: depositphotos

しかし、この腐敗も永遠には続きません。

地中に漏れた石油や化学成分は、微生物や植物により徐々に消化されます。また、チェルノブイリの原発事故のように、現地周辺の生態系はわずか数十年で驚異的な回復を見せました。

一度壊れた生態系は、比較的短いスパンで元に戻るかもしれません。

次ページ自然の氾濫:緑に染まる街

<

1

2

3

4

5

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

地球科学のニュースgeoscience news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!