母なる大地:地球は再び自然のもとに
それでも、人類が残す遺産の中で最も大きな「地球温暖化」の影響は根強いといいます。
ワイズマン氏いわく、「人類亡き後の気候変動については予測が困難ですが、もし工業プラントの爆発や放射能の拡散、製油所の火災などが頻繁に起こるなら、熱を持った莫大な量の二酸化炭素が大気中に放出される」と予測します。
大気中の二酸化炭素は海が吸収してくれますが、それにより、多くの海洋生物が犠牲になるでしょう。また、海の吸収量にも限度があります。
もし海が限界に達し、大量の二酸化炭素が大気中に放置されるなら、温暖化は続き、極地の氷冠をさらに融解させ、永久凍土を軟化させることで、さらに多くの二酸化炭素が放たれることになります。
この悪循環が、人類がいなくても長きにわたって続くのです。
しかし、「温暖化の悪循環も永遠には続かない」とワイズマン氏は言います。
例えば、約2億年前のジュラ紀には、大気中の二酸化炭素量が現在の5倍以上に達し、海洋の酸性度が跳ね上がって、自然は厳しい環境下に置かれました。ところが、その極限状態に適応し進化を遂げた動植物がたくさん現れたのです。
つまり、「地球の極端な環境変化にかかわらず、自然には常に生存の道を見つける力がある」とワイズマン氏は指摘します。
結局、人類がいなくなっても、地球が負った深い傷は長期にわたって消えません。しかし最後には、豊かな自然とともに息を吹き返し、母なる大地のもとへと帰っていくのです。
とても興味深い内容で、人類が滅んでも生物や地球が長く苦しむことがわかりとても勉強になりました。
本当、東方不敗師匠じゃないけど確かに消えれば地球は時間を掛けてゆっくりと自然の星に戻るんだよな。
本当地球にとって1番害悪なのは人間なのかも