自然の氾濫:緑に染まる街
冬になると雪が積もり、場所によっては氷が張ります。除雪や除氷をする人もいないため、道路やアスファルトには亀裂が入ります。
そこへ鳥のフンによって落とされた植物のタネが根付き、木々が育ち始めると、ひび割れが進行して、コンクリートジャングルは本物のジャングルに変わり始めます。
同じく除草作業がないので、ビルや橋は植物に覆われ、数百年のうちに灰色の都会は緑で埋まります。その中で、河川による浸食や落雷、山火事による火災で、人が建てた建造物も崩壊していくでしょう。
そして緑が増えれば、当然ながら昆虫が急速に増加します。人類の消失とともに農薬や化学物質の散布もなくなるので、その増加スピードは爆発的なものと思われます。