SF世界でのドッグファイトは幻想かもしれない
今回の競争について、DARPAプログラムのマネージャーであるダン・ジャボセク氏は、「パイロットがAIに対して尊敬の念を抱くようになる」と述べています。
かつての空戦AIはお世辞にも褒められた性能ではありませんでした。
シミュレーション空間の中でもまともに飛ぶことができず、中には勝負が起こる前に勝手に墜落してしまうこともあったそうです。
そのためパイロットでなくても、空戦AIについて否定的なイメージを持つ人は少なくありませんでした。
しかし今回、AIが完全勝利したことで、人間のパイロットたちも空戦AIに対する偏見が大きく緩和されると考えられます。
これからは、ドッグファイトなどの人命を損耗する空戦はAIにまかせて、人間は後方でより高度な判断をするといった、新たな空軍の姿を模索していく必要があるようです。