コロンブスが生きていた時代、地球が丸かったことはみんな知っていた
コロンブスの時代、人々は地球を平面だと考えていて、コロンブスはその考えを正すために航海に出た。そんな誤解をしている人が世の中にはいるようです。
しかし、実際コロンブスの時代よりはるか昔、紀元前のピタゴラスやアリストテレスの時代から人々は地球が丸い球体であるということを理解していました。
それは海へ旅立った船はマストの先端が最後まで水平線の上に見えているという事実や、月食の際月にできる地球の影が丸いことなどが根拠としてあげられています。
それに何より月が丸いことが大地は球形だという証でした。
古代の人々は重力の作用をまだ理解していませんでしたが、地球が世界の中心にあり、すべての物体は世界の中心に向かって引かれていると考えていたとのこと。
そのため、地球の裏側の人が落っこちてしまうという問題に悩むこともありませんでした。
それどころか、紀元前276年頃にはエラトステネスという人物が、シエネの街では夏至の日に井戸の底まで太陽で照らされるという話しを聞き、それを元に地球の外周距離を25万スタディオンであると計算までしていました。
スタディオンが表す正確な距離は現代に伝わっていませんが、オリンピックで使われる距離基準などを参考に推定すると、25万スタディオンは実際の地球の外周と15%程度しかズレがないだろうと言われています。