天球儀のような幻想的な天体「オリオン座GW星 」
複数のリングが角度をつけて囲む宇宙を象った模型「天球儀」。
こういう置物カッコよくて好き、という人も多いと思いますが、そんな天球儀のようにロマン溢れる姿の天体が宇宙には存在しています。
それがオリオン座GW星です。
これは3つの恒星が互いに回り合う三重連星で、誕生してからまだ100万年程度と若く、その周囲は惑星を形成する塵とガスの集まり「原始惑星系円盤」が取り囲んでいます。
私たちの太陽系もかつては原始惑星系円盤を持ち、そこから地球や火星も生まれてきましたが、こうした星を取り囲む円盤は、通常きれいに平面状で並んでいます。
ところがオリオン座GW星では、この原始惑星系円盤が3つのリングに分裂して、まるで天球儀のようにズレた角度で星を取り囲んでいるのです。
研究チームが観測データから再現したイメージ画像は、なんとも幻想的なその姿を描いています。