自閉症の子供は猫に特殊な視線を送る
これまでの研究により、自閉症の子供は犬より猫と絆を結ぶことが報告されています。
しかしその科学的な原因は永らく不明でした。
そこでフランス、ノルマンディー大学の研究者たちは、ペットを飼っている6~12歳の子供の家で撮影を行い、自閉症の子供と普通の子供のペットとの関わり合いを分析しました。
結果、自閉症の子供は、犬よりも猫のほうに遥かに多い視覚的注意を向けていたことが判明します。
自閉症の子供はアイコンタクトが苦手とされてきましたが、同じようにアイコンタクトを苦手とする猫に対しては、短い視線を数多く送っていたのです。
このことは、自閉症の子供は長い視線でつながりを作ることを望んでいないものの、短い視線を通した特殊なつながりを猫との間に作っていたことを意味します。