死者の埋葬から新たな生命が生まれる
オランダの葬儀会社は、環境に配慮した「菌葬」という方法をすでに採用し始めています。
葬儀会社CUVOの責任者であるフランク・フランセ氏は「このような持続可能なイノベーションを進めることは重要であり、私たちの方針にも合致している」と話します。
コスト面でもメリットがあり、従来の木製棺が、2000ドル〜1万ドルの費用がかかるのに対し、リビング・コクーンは、1500〜1700ドル(16万〜18万円)で購入可能です。
ヘンドリクス氏は「現代社会は、亡骸を一種の物と見なし、有害物質と一緒に埋めたり、燃料を使って燃やしたりします。私たちは、自然から木材を伐採して死んだ棺を作るのではなく、生きた素材を用いて遺体を自然に帰すという新しいヴィジョンを持っています。リビング・コクーンは、墓地を森に変え、死者の上に新たな生命を育てることができるでしょう」と話しました。
人が自然のサイクルに立ち帰る素晴らしい試みですが、火葬が一般的な日本で「リビング・コクーン」が採用される日は来るのでしょうか。